2019.07.01(2019.07.08 更新)
国際サシバサミット2019市貝大会を開催
イベント報告
専門度:
▲左から、宮古島市副市長、市貝町長、フィリピン・パンプローナ市長、台湾リュウ先生、フィリピン観光局長。
テーマ:生息環境保全環境教育
フィールド:里山
日本の豊かな里山を象徴するタカ“サシバ”は渡り鳥です。サシバの保全には繁殖地、中継地、越冬地が連携しながら取り組みを進める必要があります。
5月25・26日、サシバの繁殖地であることを地域づくりの柱としている栃木県市貝町に、中継地や越冬地の沖縄県宮古島市、台湾、フィリピンから行政、市民、研究者が集まり、第1回となる国際サシバサミット2019市貝大会を開催しました。
総勢300人が参加し、サシバに関する最新の研究成果や、市民活動が紹介され、意見交換と交流を深めることができました。サミット宣言では、繁殖地・中継地・越冬地が連携してサシバの保全と教育普及に取り組むことや、国際サシバサミットを2020年に宮古島市、2021年にフィリピン、2022年に台湾で開催することが宣言されました。
宮古島市に「サシバの森」ができました。
第2回サミットの開催地となる宮古島市では、5月15日にサシバの森協議会を開催し、下地島にある約1ha市有地を「サシバの森」に設定することができました。5月17日には、地元の伊良部島小学校の児童や、下地島空港ターミナルを運営する三菱地所グループとともに、第1回の保全活動も行いました。
NACS-Jは、2020年の第2回サミットに向けて、さまざまな方にサシバ保全にかかわる機会を提供するとともに、サシバの生息環境の保全と再生を進めていきます。神奈川県横須賀市ではサシバ繁殖環境の再生、沖縄県宮古島市ではサシバの森づくり、フィリピンではエコツアーを実施しています。引き続きのご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
▲5月17日宮古島市下地島の「サシバの森」に集まった伊良部島小学校5年生と三菱地所グループ社員の方々
担当者から一言
生物多様性保全部 出島誠一
国際サシバサミットは、子どもから大学生まで、若い世代の参加を積極的に進めていることも特徴です。