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Home 主な活動 日本の絶滅危惧種を守る 2019年サシバ保護エコツアーin フィリピン 写真日記

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2019.05.22(2019.06.27 更新)

2019年サシバ保護エコツアーin フィリピン 写真日記

イベント報告

専門度:専門度1

ジャングルで空を見上げて観察する参加者(写真)

テーマ:生息環境創出エコツアー

フィールド:フィリピン

2019年3月17日~22日にフィリピンで開催したツアーの様子を写真でご紹介します。

ツアーに興味を持ってくださった方、来年の参加を検討してくださっている方、ぜひご参考にしてください。

ツアーの目的、概要については >>こちら。

田口似顔絵アイコン<< 今回は、広報会員連携部の田口がご報告いたします!

案内してくれたのは……

帽子を被り、双眼鏡を首からぶらさげている山﨑亨さん写真
山﨑亨さん(アジア猛禽類ネットワーク会長)
アジアの猛禽類保護に尽力し、アジア各国を飛び回る。面白い話も真面目な話も聞かせてくれる、にぎやかで楽しい山﨑さん。

 

日焼けした顔のテレサさんとアレックスさんの写真
テレサさんとアレックスさん(Raptorwatch Network Philippines)
フィリピンの猛禽類の保護に取り組み、サシバの密猟根絶のために奔走されている。優しい笑顔が印象的。

 

ジャングルを背景に笑顔のニッキさん写真
ニッキさん(Birding Adventure Philippines)
鳥の専門家の山﨑さんが太鼓判を押す、世界屈指の鳥案内人。鳥をいち早く見つけ出し、スコープにとらえる腕は超一流。

 


1日日

移動日。成田空港と関西空港からフィリピン航空でマニラを経由してラオアグへ。

ラオアグ泊。

 

2日目

早朝より、アダムス村へ移動し、バードウオッチング。山際を飛ぶフィリピンカンムリワシ発見!

大きく手を広げて説明する山﨑さんと、青空に向かってカメラを向ける参加者の写真

 

この日の私のお気に入りは、アカサイチョウ。5羽ほどがみんなの頭上間近を飛び大興奮!

木にとまっている、赤い嘴が特徴のアカサイチョウ写真

 

私は鳥を写せるほどの高性能カメラを持っていませんでしたが、ニッキさんがスワロフスキーの立派なフィールドスコープ越しに、スマホカメラで撮影してくれました。

上のアカサイチョウは、スコープ越しのスマホ写真。

大きな望遠レンズのファインダー越しに、スマホで写真を撮るニッキさん写真

 

アダムス村のレストランでランチ。アダムス村産バグナイワインを試飲。

レストランのバーカウンターでワインを試飲する参加者の写真

 

美味しかったので、私も1本お土産に購入しました。

Adams Bugnay Wineのワインボトル写真

これがバグナイの実

小さいバグナイの実と葉っぱのついた枝をかかげている写真

 

昼食後、先住民族の若者たちによる伝統的な踊りを見せていただき、最後はツアー参加者も踊りの輪に参加。

※動画は踊りの中の一部です。

 

午後ものんびりと、バードウオッチング。フィリピンクマタカにも出合いました。

木の枝にとまっている白いフィリピンクマタカの写真

餌を食べた直後なのか、胸が膨らんでいます。

 

夜は、自己紹介タイム。山﨑さんとアレックスさんからは、これまでのサシバ密猟を止めるための活動や、このエコツアーにかける想いが伝えられました。

レストランでテーブルを囲む参加者と、テーブルの奥で自己紹介する人写真

 

 

3日目

夜明け前のバードウオッチング。本日のお気に入りは、シロボシショウビン。

頭部が青と黄色の派手なシロボシショウビン写真

 

昨夜泊まったパガットパドの海沿いのコテージ。

黄色い壁に青い柱、茅葺屋根のコテージ写真

 

すぐ隣にノースウエスタン大学がサシバの渡りを観察していたモニタリング調査サイトがあります。

草木の生い茂った庭と、その中央で草木の手入れをする人の写真

エコロジカルトレイルという散歩道もつくられていて、庭を歩くのも楽しい。鳥も遊びに来ています。

庭で採れたオーガニックの花や野菜のサラダを朝食でいただきました。

赤、青、黄色の鮮やかな色の花が盛られたサラダの写真

 

サシバの密猟防止に取り組むサンチェスミラ市役所を訪問。

サンチェスミラ市役所で参加者集合写真

大勢の日本人が観光で訪れることがほとんどなかったこの地域でエコツアーが実現し、市長をはじめ職員の皆さんが大歓迎してくださいました。

 

山岳民族の小学校を訪問。子どもたちにサシバの保護についての普及啓発。

屋外の教室で大勢の子供たちと山﨑さん写真

子どもたちだけでなく、後ろの席には村の大人たちも集まっていました。

 

子どもたちから私たちへ、歌と踊りのプレゼント。

 

お返しに、日本から参加した高校生から、サシバのイラストを子どもたちにプレゼント!

イラストを担任の先生に手渡した場面の写真

 

熱帯雨林や田園でサシバを観察しながらホテルに帰ると、頭上にたくさんのサシバが飛んでいました。

空に向かって一斉にカメラや望遠鏡を構える参加者の写真

 

空に舞うサシバの写真

 

空に舞う2匹のサシバの写真(ズーム)

 

夜も近くのココヤシの林で、サシバやアオバズクなどを観察。ホテルの壁に、渡り前のサシバの栄養源となるコガネムシを発見!

白い壁にとまっている茶色いコガネムシ写真

 

夜は、サンチェスミラの方々によるダンスを鑑賞。

夜、ライトアップされた庭でダンスを鑑賞する参加者の写真

 

 

4日目

本日も夜明け前からバードウオッチング。昨晩飲みすぎてしまった方や、お疲れの方はホテルで休息中。

朝方、カメラや望遠鏡を手に、目を凝らす参加者写真

 

見つけた鳥はフィリピンの図鑑でチェック!こんな面白い姿の鳥もいました。

Malkohaページを開いた図鑑のアップ写真

 

海外の鳥にも詳しいアルパインツアーの日比さんが、観察できた鳥をメモして、「鳥合わせ」で今日見られた鳥を教えてくれます。

メモをする日比さん写真

 

本日は、サンチェスミラ市のお隣のパンプローナ市を訪問。こちらの市も密猟根絶に取り組んでいます。

パンプローナ市長と山﨑さんと当協会職員の出島写真
パンプローナ市長と山﨑さん、NACS-Jサシバ担当の出島

 

パンプローナ市役所でごちそうしてくださった「キャッサバケーキ」。もちもちして絶品です!

とんかつのようなキャッサバケーキ写真

 

パンプローナ市職員の皆さんと船に乗り込んで、ニッパヤシマングローブを観察。

2階建てテント小屋が設えた観光船に乗り込む参加者写真

 

川の両岸に生い茂るマングローブ写真

 

船上でシーフードランチ。パンプローナ市の方々はカラオケが本当に上手!フィリピンの人々は歌とダンスが大好きなことを旅を通して感じました。

歌とダンスを楽しむ市職員の写真

 

フィリピン料理は、スペインや中国の影響を受けており、タイ料理のような辛さはなく、日本人の口に合う食べやすい料理です。

バイキング形式の大皿に盛られたエビやカニなどの料理写真

 

 

5日目

旅も終盤。今日はゆっくり起きて、午前中はラオアグ空港に近いため池や湖で、バードウオッチング。

大きな木の陰でバードウォッチングを楽しむ参加者の写真

 

たくさんのアカノドカルガモのほか、チュウヨシキリやシロガシラトビなどを見ました。

大空に舞う無数の鳥の写真

 

食べられる木の実。味は……。

木の実から白い果肉を取り出している写真

 

午後は飛行機でマニラに戻り、夕食後、スーパーでお土産探し。

 

 

6日目

午前中はマニラ市内のラメサ・エコパークでバードウオッチング。

公園の整備された道で足を止め、バードウォッチングを楽しむ参加者写真

 

息をひそめて、地面を歩く鳥を観察。

ジャングルの中でカメラや望遠鏡を構える参加者の一団写真

 

クロボシジツグミ発見!

落ち葉の上にいる黒と白のクロボシジツグミ写真

 

午後、マニラから帰国。

 

わずか数年前まで5000羽とも推定されるサシバが毎年密猟されていましたが、密猟根絶の普及啓発や、密猟よりもエコツアーを!という活動が実を結び、今、密猟は無くなりました。

来年も催行したいので、ぜひ関心を持っていただけたら嬉しいです。

 

観察できた鳥(声のみ含む)※アルパインツアーの日比彰さんまとめ

今回、案内人の方はもちろん、ツアー参加者も鳥に詳しい方が多くいろいろ教えていただきながら、たくさんの鳥を見ることができました!

アオアシシギ、アオサギ、アカガシラサギ、アカカワセミ、アカサイチョウ、アカノドカルガモ、アカモズ、アジアヤシアマツバメ、アマサギ、イソシギ、ウロコバンケンモドキ、オオコシアカツバメ、オオテリアオバト、オオミミヨタカ、オニカッコウ、オニセッカ、オニナキサンショウクイ、オレンジハナドリ、

カイツブリ、カッコウサンショウクイ、カノコバト、カワウ、カワセミ、カンムリバンケンモドキ、キセキレイ、キバシリモドキ、キンパラ、クロハラアジサシ、クロボシジツグミ、ゴイサギ、コウライウグイス、コサギ、ゴシキハナドリ、コビトアナツバメ、

サシバ、サンショウクイ、シマキンパラ、シュバシサトウチョウ、シラボシガラ、シロガシラトビ、シロチドリ、シロハラクイナ、シロボシショウビン、ズグロヤイロチョウ、スズメ、スミレコノハドリ、セキショクヤケイ、セッカ、セレベスハリオアマツバメ、

ダイサギ、タカサゴモズ、チャムネヒヨドリ、チュウサギ、チュウヒ、チュウヨシキリ、チョウショウバト、ツバメ、テリアオバト、ドバト、

ナンヨウショウビン、ニショクハナドリ、ノジコ、

ハイイロアナツバメ、ハシブトアジサシ、ハシブトガラス、ハチクマ、ハッカチョウ、バラムネキヌバネドリ、パラワンハナドリ、バン、バンクイナ、バンケン、バンジロウインコ、ヒメカッコウ、フィリピンアオバズク、フィリピンアオバト、フィリピンカンムリワシ、フィリピンクマタカ、フィリピンジュウイチ、フィリピンシロハラアナツバメ、フィリピンメジロ、ベニバト、

マダラナキサンショウクイ、マミジロクイナ、マミジロシキチョウ、マミチャジナイ、マレーシアセンニョムシクイ、ミサゴ、ミドリカラスモドキ、ミドリバンケン、ムナオビクイナ、ムネアカゴシキドリ、ムネアカタイヨウチョウ、メガネヒヨドリ、メグロヒヨドリ、モリツバメ、

ヤハズカンムリオウチュウ、リュウキュウツバメ、ルソンカオグロサイチョウ、ルソンサイホウチョウ、ルソンミフウズラ、ルリオハチクイ、ワキグロタイヨウチョウ、

(シキチョウ)、(ムナオビオウギビタキ)、Trilling Tailorbird

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