2019.04.24(2019.07.08 更新)
サシバエコツアーinフィリピンを開催しました
報告
専門度:
▲ツアー参加者と伝統的な踊りを見せてくれた山岳民族の若者たち
テーマ:生息環境創出エコツアー
3月17日~22日、フィリピン・サシバ保護エコツアー(主催:アジア猛禽類ネットワーク、日本野鳥の会、NACS-J)を開催しました。全国から鳥が大好きな皆さんが参加してくださり、18名(日本人スタッフ含む)で、フィリピン北端部に集まっているサシバに会いに出かけました。
エコツアーでサシバの密猟を無くそう!
サシバは、冬は暖かい東南アジアや南西諸島などで過ごし、春になると日本などに渡ってきて繁殖します。今回訪れたフィリピン北端部(サンチェスミラ市、パンプローナ市)は、サシバが渡りの前にコガネムシなどの餌を食べて力を蓄える場所。以前は、ここで多くのサシバが密猟されていました。
サシバは環境省の絶滅危惧種Ⅱ類に指定されていますが、日本でいくら保護しても、越冬地で捕殺されてしまえば、数は一向に回復しません。アジア猛禽類ネットワークと地元NGOによる働きかけによって、今では元密猟者をガイドとしたエコツアーが実現しました。現在サシバの密猟はゼロとなっています。
NACS-Jも2年前からエコツアーの試行(会報558号参照)に協力し、今回が一般のツアー会社(アルパインツアーサービス)によって開催されるはじめてのツアーとなりました。
ツアー中は毎日晴天で、サシバだけでなく、フィリピンの熱帯雨林にすむさまざまな猛禽類や小鳥たちを見ることができました。また、先住民族の小学校を訪問したほか、山岳民族の踊りを見せていただいたり、市長をはじめ市役所の方々に大歓迎を受けたりと、フィリピンの方々とのたくさんの交流の機会がありました。
密猟がなくなってからまだ3年目、エコツアーを続けることが大切です。来春、あなたのご参加をお待ちしています!
2019年サシバ保護エコツアーinフィリピン 写真日記 >>こちら。
▲サシバ
▲シロボシショウビン
担当者から一言
リポーター
広報会員連携部 田口裕美子
フィリピン料理は日本人にも食べやすく、食べて飲んで鳥見三昧のとても楽しい旅でした。 レッツゴーフィリピン!
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