2017.12.25(2023.09.27 更新)
群馬県赤谷の森のイヌワシが2年連続の子育てに成功! A BRAND NEW MIRACLE!
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テーマ:絶滅危惧種
フィールド:群馬県
群馬県北部のみなかみ町にある赤谷の森では、2016年にイヌワシの子育てが7年ぶりに成功しました。その幼鳥の飛翔する姿はNHK 番組「ダーウィンが来た!」でも紹介され、大きな話題を集めました。
赤谷の森は、当会にとって、日本の生物多様性の復元を進める拠点として長年にわたり多くの取り組みを行ってきました。近年は、絶滅の危機にあるイヌワシを守るために、2015年に第1次試験地として約2haのスギ人工林を伐採し、イヌワシが狩りをしやすい場所を設けました。
密度が高くイヌワシの大きな体が入ることのできない人工林がなくなると、たちまちに獲物を探す行動が観察され、 その後も同様の行動は増え続け、2017年11月には、イヌワシが狩りをする様子が確認されました。
さらに、 第1次試験地の近くで約1haのスギ人工林を伐採し、第2次試験地も設置しています。
そのような活動の過程で、2年連続の子育て成功という結果が出たことはとても喜ばしいことです。日本のイヌワシはいま、子育てがうまくいかず、つがいが消失してしまう場所も相次ぐなど、危機的状況にあります。
赤谷の森の2年連続繁殖成功は、日本のイヌワシを絶滅の危機から救うことを目指す私たちの希望の光ともいえます。長年ご支援を頂いている会員の皆様とこの喜びを分かち合いたいと思います。
今後も赤谷の森で科学的な取り組みを進めつつ、宮城県 南三陸地域など、日本全国でのイヌワシの生息環境の改善にも取り組んでいきます。