2017.12.12(2017.12.12 更新)
沖縄出張でアメリカから来た生物多様性センターのジュゴン訴訟原告団と意見交換を行いました
報告
専門度:
テーマ:絶滅危惧種海の保全生息環境保全環境アセスメント
フィールド:海
保護室の安部です。
11月末から12月3日まで生物多様性センター(CBD)のピーター・ガルビンさんをはじめとする7名の米ジュゴン訴訟米国側原告団が、来年5月の差し戻し審理に向けての調査のためにアメリカから沖縄を訪れました。今回はネイティブアメリカンのマーティ・ワイヤーさんら2名も同行しています。
名護市東海岸の瀬嵩の丘から工事の進捗の全景を視察し、グラスボートで海を案内しました。アオサンゴ群集、ミドリイシ群集、コンクリートブロック、長島、平島、海草藻場、クマノミ城をお見せしました。ウミガメ2匹、ウミヘビ、ブダイ、クマノミ、アオヒトデ、ナマコ、スズメダイ類など多くの海の生き物を見せることができました。海上保安庁も出てきました。
原告団で、生物多様性センターのピーター・ガルビンさんは「この海域が生物多様性豊かであることを認識した。それゆえにこの地域の人たちがなぜ建設に反対するのかよくわかる」と感想を述べていました。
キャンプ・シュワブゲート前やテント村を視察するとともに、やんばるの森・高江のテント村で地域の人たちの話を聞き、NACS-J会員でありヤンバルクイナの発見者の玉城長生さんのご案内で森の中も視察しました。
★玉城長生さんのブログ「やんばるアカヒゲのホームページ」
http://yanbaruakahige.com/
その夜はジュゴンが泳ぐ海を見下ろす名護市安部(あぶ)でJELF(日本環境弁護士連盟)の弁護士や地元の関係者やNGOと意見交換の場を持ち、翌日は那覇にて広く市民と進捗を共有する場を持ちました。
関連ニュース:
●米ジュゴン訴訟、5月に審理 原告は辺野古視察へ
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/174506
●<社説>「ジュゴン」独自調査 新基地阻止の突破口に
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-622777.html
●「夢は辺野古でジュゴンと泳ぐ」 米ジュゴン訴訟団が辺野古視察 市民らと連帯誓う
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-622401.html
●米ジュゴン訴訟原告団、独自で県内調査へ 「国防総省の隠蔽監視」
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-622090.html
●ジュゴン訴訟原告団が政府と意見交換
http://www.qab.co.jp/news/2017120497139.html