2017.11.01(2017.10.27 更新)
あなたは誰が食べたかわかる? 動物たちのサイン 【今日からはじめる自然観察 ~観察会の味方!ピクチャーカード~】
観察ノウハウ
専門度:
テーマ:環境教育
自然観察会などで上手にピクチャーカードを使えば、観察のポイントをしっかり伝えたり、その場では見えにくいものを説明したりすることができます。必要に応じて、イラストを加えるなどして、自分のフィールドに適した使いやすいカードに仕立ててください。
食べた動物を推理しよう
食痕を見つけたら
森にはいろいろな動物がすんでいますが、なかなかその姿を見ることはできません。でも、その動物たちがすんでいる状況証拠なら見つけることができます。
例えば、食べかす(食痕)。食痕を見つけたら、すぐに近づかず、腕利きの刑事にでもなった気持ちで、冷静に行動しましょう。まずは、少し離れて観察します。
①どんな所にありますか? 目立つ所ですか? それとも木の根元など目立たない所ですか?
②同じようなものが近くに落ちていませんか?
それから、近づいて推理してみましょう。
③食べた犯人はどこでそれを食べたのでしょうか? それが置かれた場所ですか? それともほかの場所で食べて、ここに落としたのでしょうか?
④犯人は、それをどこから調達したのでしょうか?
⑤1匹で食べたのでしょうか? (⑥番目以降の疑問も自分で考えてみてください)
いよいよ、それを手に取ってじっくり眺めてみましょう。歯形は残っていませんか? 犯人はどのようにそれを食べたのでしょうか? かたさは?
じっくり観察したら、下のピクチャーカードに似たものがあるか見比べてみましょう。
観察会では、このように食痕を探してからカードを見る使い方と、反対に森に出かける前にカードを見せ、「こんなものを探しながら、森の中を歩いて、同じものを見つけたらみんなでその犯人を考えてみよう」というように参加者に観察を促す道具としてカードを使う方法もあります。
動物たちのサインは、食痕のほかにも、足跡・巣・フン・尿の跡などがあります。いくつか覚えておき、それを探しながら、森の中を歩いていくのは楽しいものです。
★下の画像をクリックするとPDFがダウンロードできます。
※本コーナーは「NACS-Jピクチャーカード作成委員会」が制作したものを編集して掲載しています。すべてのピクチャーカードは、NACS-Jウェブサイトの「会員コンテンツ」でご覧いただけます。
この記事のタグ