2017.06.28(2017.07.07 更新)
【今日から始める自然観察】観察会の味方! ピクチャーカード『森の食物連鎖』
専門度:
テーマ:環境教育自然観察ツール
フィールド:森
NACS-Jウェブサイトの会員専用ページには、自然観察会で活躍するたくさんのピクチャーカードを掲載しています。自然観察の際、上手にピクチャーカードを使えば、観察のポイントをしっかり伝えたり、その場では見えにくいものを説明したりすることができます。
必要に応じてイラストを付け足すなど、自分のフィールドに適したカードに仕立ててください。説明しながら文字や矢印を書き加えても良いでしょう。
ピクチャーカードをダウンロードして、活用してください!
成虫になれるチョウは一握り
アゲハの卵のゆくえ
上のピクチャーカードは、アゲハチョウ(ナミアゲハ)の生涯から、森の食物連鎖を説明できるカードです。使う際は、まず、ナミアゲハが卵→幼虫(4回脱皮)→蛹→成虫に変化することを、聞き手に伝えます。
次に、卵や幼虫がなぜ、どの段階でどのくらい減っていくか、聞き手と絵を見ながら考えてみます。季節や場所によって減り方は違いますが、成虫になれるのはほんの一握りです。
カードの例では、2匹の親から生まれた63個の卵のうち、いろいろな天敵によって食べられ、2匹の成虫が生き残りました。
(参考文献:渡辺守『森と草地の間にて ナミアゲハの生態学』たたら書房、1983)
ピクチャーカードをダウンロードするには、下の画像をクリックすると別ウィンドウで画像が開くのでそこから保存してください。
食う─食われる
下のカードではアゲハを基点に、森の生きものたちの間に、どんな食う-食われるの関係があるか考えます。話し合い、関係を示す矢印をカードに書き込みましょう。カードの余白に、あなたの地域で見られる生きものを書き加えて、複雑な関係をみんなで共有してみてください。
おすすめグッズ
大きな付せんに、絵や文字を書いて貼ったり、一部を隠したりして使うと便利!
※本コーナーは「NACS-Jピクチャーカード作成委員会」が制作したものを編集して掲載しています。すべてのピクチャーカードは、NACS-Jウェブサイトの「会員コンテンツ」でご覧いただけます。